尋常性白斑(しろなまず)
皮膚の色が白くなる病気は、尋常性白斑、老人性白斑、脱色素性母斑などがあります。
尋常性白斑(しろなまず)の原因は未だはっきりしていませんが、メラノサイトに対する自己免疫説、神経機能の異常説などがあります。
治療は、ステロイド剤の外用、活性型ビタミンD3の外用、免疫抑制剤(プロトピック)の外用、紫外線療法などが行われていますが、非常に難治性の病気です。
現在のところ、最も効果があるのが、紫外線療法ですが、分節型やかなり時間が経過してしまった汎発型の場合は紫外線治療でも治りにくいです。
病変が固定されてしまった白斑は非常に難治性ですが、最近開発された1mmパンチを用いたミニグラフト法によりかなり改善が見込まれるようになりました。
しかし、病勢の強い方は、一旦紫外線で着色しても再び消えてしまったり、ミニグラフトでも色がつかないことが多いようです。
そういった方にはグラファ社のダドレス、カバーマークなどをご紹介しております。
ミニグラフトによる白斑の治療
手術前
Exilite-μによる紫外線治療を十数回行いましたが、反応はありませんでした。
ミニグラフトを1ヶ所行ったところ、着色が見られましたので、ミニグラフトを行いました。
手術後
全体に生着しています。紫外線療法を再開しました。
紫外線療法中
色素が拡大しています。
ほとんど白斑がわからなくなりました。