腋臭症(わきが)の治療について

 腋の下、外陰部などには汗腺の一種であるアポクリン汗腺がありますが、アポクリン汗腺から分泌される汗は蛋白成分を多く含んでおり、これが細菌により分解されると、独特のにおいを発するようになりますが、このにおいが強い人を腋臭症と言います。腋臭症は遺伝する傾向があります。日本人の腋臭症の割合は10%前後と言われていますが、欧米人は70%が腋臭症と言われています。

当院の腋臭症の治療 

①制汗剤外用
塩化アルミニウム液を用いて汗を抑える治療を行います。一時的に効果がありますが、外用をやめると汗が出るため症状は戻ります。
 
②レーザー治療
レーザーを用いて脇の毛の脱毛を行うと、腋臭症が軽減する場合があります。自費診療になりますが、強い副作用がなく気軽に行えるので①で満足できない方は試して見ると良いでしょう。
 
②手術
手術で腋の下のアポクリン汗腺を取り除くとにおいはなくなります。合併症としては、血腫(脇の下に血の塊が出来る)、瘢痕拘縮(腋が硬くなり、動きが悪くなる)などがありますので、①、②などの保存的治療を行なっても満足ができない場合にのみ、おすすめします。
 
 

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